【基礎知識】出産祝いにもマナーがある!封筒選びや書き方を徹底解説!

2019/10/02
【基礎知識】出産祝いにもマナーがある!封筒選びや書き方を徹底解説!

祝いごとには、世間で一般常識としてとらえられているマナーがなにかとあるものです。
出産祝いにおいても例外ではなく、さまざまなマナーがあります。
贈る側にとっては故意に行ったことではなくても、マナーに反した行為をすることで相手に嫌な思いをさせてしまうこともあるものです。
出産祝いを贈る本人も受け取る相手もお互いに気持ちよくお祝いできるように、この記事では出産祝いの封筒選びや基本のマナーについて解説します。

目次

出産祝いでの基本マナー

出産祝いを贈る際には、いつどのように渡せばよいのか、いくら包むのが適切なのか迷いやすいものです。
そこで、ここでは出産祝いを贈るタイミングや金額相場、渡し方といった基本的なマナーを紹介します。

マナー1:贈るタイミング

出産の知らせを聞いたら、すぐにお祝いをしてあげたいと思う人もいることでしょう。
しかし、産後すぐはママに疲れが残っていたり体調が戻っていなかったりすることもあるため、訪問することは避けるのが気遣いです。
また、母子ともに健康な状態であるかを確認する前に贈ることもマナー違反となります。
出産祝いを贈るタイミングは、出産後落ち着いたころを目安とし、ママと赤ちゃんが退院した日以降とすることがマナーです。

一般的には、出産祝いを贈る期間はお七夜からお宮参りが行われる日までとなっています。
お七夜とは生後7日目の夜に行われる、赤ちゃんの名前のお披露目式のことです。
一方、お宮参りは生後1カ月に行うもので、無事に赤ちゃんが産まれたことを感謝し、健やかに成長することを祈る行事をいいます。
ただし、出産の状況によっては母子が通常よりも長く1週間程度の入院をしているケースもあります。
生後7日目を過ぎていたとしても、まだ入院しているようであれば、贈る時期を遅くにずらしたほうが安心です。
ママと赤ちゃんが退院したという知らせを受けてから贈るようにしましょう。
だいたい産後2~3週間後であれば安心して贈りやすいタイミングとなります。

マナー2:包む金額の相場

出産祝いとして包む金額の相場は、赤ちゃんを産んだママとの関係によって異なってきます。
まず、出産したママの親である場合には、3~5万円が相場です。
ただし、親から子へ贈る場合には家族内の事情や考え方によって変わることも多く、特に相場はないといわれ、なかには10万円以上を贈るケースもあります。
一方、同じ家族でも兄弟姉妹の関係である場合には、1~3万円が相場です。
ただし、年上の関係にあたる兄や姉に贈るのであれば5000円程度に金額を落としても問題ありません。
また、まだ働いていない学生などなら、あくまでも気持ちを重視し、金額にこだわらず無理のない範囲で贈るようにしましょう。

次に、姪や甥、いとこのような親戚へ贈る場合には、5000~2万円を包むことが一般的です。
ただし、親戚づきあいの深さは家庭によって異なりますよね。
そのため、親戚とはいえ家族のように親しい間柄であれば金額を上げたり、疎遠なら金額を下げたり渡さなかったりと、関係性に応じた対応をすることも可能です。
友人へ贈る場合にも、関係性によって金額の目安が変わってくることがありますが、一般的には5000~1万円を贈ることが多くなっています。
グループでの付き合いがあるなら、複数人でお金を出しあってまとめて贈るのも方法です。
ただし、祝いごとなので「死」や「苦」を連想させるような4万円や9万円を贈ることは避けるようにしましょう。

最後に、仕事の関係者へ贈る場合、相場は5000~1万円となっています。
部署などでまとめて贈るケースが多い傾向ですが、個々で渡す場合にはほかの人にも相談して金額をそろえたほうが安心です。
同僚であれば3000~5000円、部下や後輩などなら、気持ちさらに多めに、上司なら最低5000円が目安となります。

マナー3:渡し方

出産祝いの渡し方には配送する方法と訪問して直接渡す方法があります。
関係性にもよりますが、一般的には産後の体調を考慮して訪問は避け、配送する人が少なくありません。
もしも訪問をする場合には、事前に相手の都合を確認し、ママと赤ちゃんの都合を優先するようにしましょう。
必ずママや赤ちゃんが健康な状態で余裕のある日を選ぶようにします。
目安としては退院して落ち着いたころを選ぶようにしましょう。
退院した後の1週間程度は産後の疲れが残っている場合も多く、ママの休養が必要となるため、訪問は避けることが気遣いです。

さらに、冠婚葬祭などの日取りで大切に考えられている六曜も考慮しておくとベストです。
六曜には大安・友引・先勝・赤口・先負・仏滅の6種類があり、大安が最も吉日とされ祝いごとに適した日と考えられています。
また、大安の次に吉とされる友引や、午前のみ吉とされている先勝もお日柄がいいとされている日です。
より縁起を担ぎたいなら出産祝いを渡す日は大安・友引・先勝から選ぶとよいでしょう。

出産祝いの封筒の選び方

出産祝いのお金を包む封筒にもマナーがあります。
ここでは、包む金額によって変わる封筒の選び方について紹介します。

封筒の基本的な選び方

包む金額に関わらず守っておきたい基本的なマナーとして、まず、封筒は蝶結びの水引を選ぶことを押さえておきましょう。
蝶結びは花結びとも呼ばれ、結び目を何度も解いて結び直せることができる結び方です。
繰り返し何回あっても喜ばしい祝いごとで使用される水引となっています。
また、使用する封筒はのし袋と呼ばれ、白い正式なタイプのものを使うことがマナーです。
のし袋は包む金額に合わせて選ぶことがよいとされています。
また、のし袋のなかには通常、中袋と呼ばれる封筒が入っていて、お金はこの中袋に入れることが一般的です。
さらに、中袋の表には旧字体で金額を記入し、裏には贈る人の住所と氏名を書き入れることが基本となっています。

1万円前後を包む場合

1万円前後を包む場合には、華やかすぎるものは避けましょう。
金額に対してのし袋が華やかすぎるとバランスが悪くなるため、シンプルでかわいいものを選ぶようにします。
一般的なのし袋であればどれを選んでも問題はありませんが、のし袋のデザインにはいろいろなものがあるため、より喜んでもらいたいなら贈る相手の好みに合わせて選ぶのも効果的です。
のし袋の選び方の目安として、5000~1万円を包むなら200~400円程度ののし袋とし、1万円以上ならば300~600円程度のものにするとよいでしょう。

3万円前後を包む場合

3万円前後を包む場合も、華やかすぎないデザインののし袋を選ぶことが大事です。
1万円を包むケースと同様に、のし袋が華やかすぎて包んである金額との差を生じさせないようにすることが大事となります。
ただし、1万円と比べると、ある程度の金額となるため、簡易すぎるデザインのものは避け、作りがしっかりとしたものを選ぶとよいでしょう。
さらに、金額に応じた上質なものを選ぶこともポイントです。
選び方の目安として、1~3万円を包むなら300~600円ののし袋とし、3万円以上包むのであれば600~2000円ののし袋にします。

5万円前後を包む場合

5万円前後を包むとなれば高額な現金を贈ることとなるため、のし袋は金額に応じた華やかなタイプのものを選ぶことが必要です。
3~5万円を包むのであれば600~2000円ののし袋を、5万円以上の場合には1000~2500円のものを目安として選びます。
のし袋の予算が上がることでデザイン性の高いものも多く選択肢に入れられるようになるため、相手との関係性に合わせて適したものを選ぶと喜んでもらえることでしょう。
ただし、会社内で贈る場合には、デザイン性を優先した華美なものは避けたほうが安心です。
落ち着いたデザインの一般的なのし袋を選ぶようにしましょう。

マナー違反となる封筒とは?

封筒選びで特に気を付けたいのがのし袋の水引です。
結びきりの水引は結婚や弔事など二度と繰り返されないことを願うシーンで贈るものであるため、絶対に避けましょう。
また、水引の本数にも注意が必要です。
一般的に、慶事では奇数、弔事では偶数を使うことがマナーとなっています。
このため、祝いごととなる出産祝いでは奇数の水引となっているものを使用しましょう。
奇数本の水引のなかでも、一般的に多く使用されるのは5本タイプのものです。
ただし、3本は簡素化したもの、7本は華やかにしたものといわれていて、金額に応じて使用できます。
同じ祝いごとでも婚礼関係では10本の偶数本の水引を使用しますが、これはあくまでも奇数の5本を倍数にした二重陽結びという考え方によるものです。
出産祝いでは10本のものは使用しません。
また、奇数であっても9本は「苦」を連想させ縁起が悪いとされているのでマナー違反となります。
加えて、封筒選びの際にも気を付ける必要があります。
祝いごとだからと、おめでたいイメージのある「寿」の表書きが記された封筒を選んではいけません。
「寿」は一般的に婚礼の際に使用するものであるため、出産祝いでは「御祝」や「御出産御祝」と書かれたものを選びましょう。
また、封筒のなかには水引が印刷されているタイプのものありますが、一般的には避けるべきデザインとなります。
印刷されている封筒は簡略化したものだからです。
包む金額が5000円以下であれば問題とはなりませんが、それ以上の金額を包むのであれば、バランスの合わない簡略化した封筒を使うことはマナー違反となります。

封筒の書き方を紹介!

封筒の表書きや中袋には、贈る人の名前や包んだ金額などを記入しなければいけません。
これらを封筒に記入する際には、万年筆やボールペンは使用せずに、黒の筆ペンや筆を使うことがマナーです。
黒い色が薄いと弔事の意味になってしまうため注意しましょう。
封筒の表書きとして、のしの上部には必要に応じて「御祝」「御出産祝」「祝御出産」などと書き込み、のしの下部には自分の名前を記入します。
名前は、夫婦連名で贈る場合、中央に夫の氏名、その左隣に妻の名前のみを書くのがルールです。
友達や会社の同僚など夫婦以外で連名にする場合には、全員のフルネームを並べて書きます。
目上の人や年上の人を中心に書き、以下は左側に並べるのが書き方です。

一方、中袋では、まず表に包む金額を記載します。
数字は「1」なら「壱」、「3」なら「参」のように旧字体を使用し、書く位置は封筒の中央で、方向は縦書きです。
裏の左側には贈る人の住所と氏名を記載します。
基本的に、中袋は封を閉じる必要はありません。

現金の包み方も知っておこう!

封筒に入れるお金は相場の金額であれば安心というわけではありません。
出産祝いでは、折り目や汚れがついた使用感のあるお金を使うことはマナー違反とされているからです。
包むお札は新札を用意しておく必要があります。
また、封筒へのお札の入れ方にも注意が必要となります。
お札の表面が中袋の表側に来るように入れることがマナーです。
お札の表面とは人物が描かれている面を指します。
さらに、お札の人物が封筒の上部に来るような向きで入れることもルールです。
新札を使用するため、折り目がつかないように気を付けて入れるようにしましょう。
最後に、のし袋のたたみ方も知っておくと安心です。
中袋を包んだら、まずは左、続けて右、上、下の順で折りたたんでいきます。

出産祝いに添えるメッセージマナー

出産祝いを贈る際には、お金だけではなく、きちんと気持ちも伝えるために、必ずお祝いの言葉を添えるようにしましょう。
特に、直接会って手渡すのではなく配送する場合には、必ず添えておきたいところです。
お祝いの言葉を添える場合には、時候の挨拶から始めるのが正式な方法です。
ただし、特に親しい間柄であれば、時候の挨拶を省略しても問題ありません。
メッセージは、赤ちゃんが誕生したことへのお祝いの言葉や、赤ちゃんを含めた家族の今後の健康や幸せを祈る言葉などを書くことが一般的です。
特に形にこだわらず、お祝いしたいという素直な思いをつづれば気持ちは伝わります。

ただし、メッセージを書くうえで避けておきたい言葉はあるので知っておきましょう。
まず、「がんばれ」という言葉は使わないほうが安心です。
育児で大変なママが多いため、プレッシャーとなってしまうことがあります。
また、赤ちゃんの成長を祈る気持ちを伝えたいからといって、「早く育って」「ぐんぐん大きくなって」といった言葉を入れることも避けたほうがよいです。
成長には個人差があるため、ママを不安にさせてしまうことがあります。
「大変」「心配」なども不安をあおりやすい言葉であるため、避けたほうがよいでしょう。
さらに、祝いごとであることを考慮して縁起の悪い言葉を使わないことは基本です。
たとえば、「絶える」「切る」「死ぬ」「流れる」などは使ってはいけない言葉となります。

適切な封筒選びで出産をお祝いしよう!

出産祝いの封筒は、包む金額によって選び方が異なってきます。
包む金額は贈る相手との関係によって変わってくるため、自分の立場に合った封筒選びをすることが必要です。
マナーには注意しておくべきポイントがさまざまあります。
お祝いしたいという気持ちを相手にきちんと伝えるためにも、失礼がないように出産祝いを贈るようにしましょう。