いつまでにするのが礼儀?出産内祝いのタイミング
2019/07/16

赤ちゃんが生まれてしばらく経ったら、出産祝いをいただいた方へのお返しを考え始める人も多いのではないでしょうか。内祝いは、子どもが生まれた報告とともに、出産祝いをもらった感謝の気持ちを伝える絶好の機会です。この記事では、出産の内祝いはいつ頃までにしたほうがよいのかや金額の目安など、出産内祝いに関する情報をお伝えします。

目次

タイミングは出産1~2カ月後がベスト

出産内祝いの本来の目的は、赤ちゃんが生まれた喜びを、親戚や近隣の人々と分かち合うためのおすそ分けとして渡されていました。
しかし、現代ではその意味合いは変わり、出産祝いをもらった人に対するお返しとして使われることが多くなっています。

出産内祝いを贈る基本的なタイミングは、出産してから1~2カ月後までに渡すのが一般的です。
地域によって異なりますが、生後1カ月頃に赤ちゃんの誕生を祝い、成長を祈るお宮参りの時期と覚えておくといいでしょう。
出産後は、予定通りに物事が進まないこともあるため、産前から出産内祝いを贈る準備をしておくことをおすすめします。
ただ、誰から出産祝いをもらうのか、正確に予測することは困難です。
贈る品物の選定はある程度済ませておき、まずはお付き合いのある人の住所や連絡先のリストを事前に作っておくと実際に贈る際に役に立つでしょう。

出産内祝いの送り方は、直接会って品物を渡すか、配送をすることが可能です。
内祝いは、気軽なプレゼントは異なり、日本の慣習が土台になっているため、必ずのしや包装をする必要があります。
のしには、包装された品物の上からかける外のしと、品物の上に直接かける内のしがあります。
郵送する場合は、品物が傷ついたり、汚れたりしないように内のしがいいとされています。
贈り先の自宅へ出向いて品物を渡す場合は、外のしで問題ありません。

のしの書き方は、紅白蝶結びの水引ののし紙に、内祝と表書きして、赤ちゃんの名前だけを記入しましょう。
夫婦の名前ではなく、赤ちゃんの名前を書くのは、名前をお披露目するという意味合いが込められています。
相手が読みやすいように、必ずふりがなを振るようにしましょう。

直接渡すことが難しい遠方に住む親戚や友人の場合は、出産祝いのお返しを配送することもできます。
ただ、内祝いを贈る相手にも都合があるため、事前にお返しの品を送ることを先方に伝えることが大切です。
連絡した際に、配送の日程や時間に希望があれば、それに応じて配送すると親切でしょう。

内祝いが遅れた場合には一言メッセージを

基本的に、出産祝いや内祝いなどのお祝い事は、早めに贈るようにしましょう。
特に内祝いに関しては、贈るのが遅れるほど失礼にあったてしまうため、タイミングは注意しなければいけません。
出産内祝いを贈る場合、遅くとも2カ月までに渡すことが望ましいとされています。
しかし、出産後すぐは体調がすぐれなかったり、子どもの世話をしたり忙しい毎日が続きます。
そのため、内祝いを贈るタイミングが遅れるときもあるかもしれません。

もし、内祝いの時期が過ぎてしまった場合は、内祝いの品物と一緒に、お詫びの言葉を添えたお礼状を贈ることがおすすめです。
直接渡す場合は、お礼状を渡すとともに顔を見ながらお詫びの言葉を伝えることができますが、品物を配送する場合は直接伝えることができません。
そのため、事前に贈る相手に連絡を入れて、遅れたことのお詫びと出産の内祝いを贈ったことを伝えましょう。
お礼状を入れているのでお詫びの気持ちを伝えることはできますが、今後もより良い関係を築いていくためには、やはり直接伝えるのが大切です。

出産内祝いに添えるお礼状を、はがきやメッセージカードで簡単に済ませる人が年々多くなっています。
しかし、日本の正式なマナーとしては、白無地で縦書きの便箋と封筒を用意するのが望ましいです。
封筒や便箋に書く際は、黒または紺の万年筆か毛筆、またはボールペンか筆ペンを使います。
文面が完成したら便箋を封筒に入れて、テープではなく、糊で封筒を閉じましょう。

両親や親戚、仲人、家族ぐるみの付き合いのある友人など、内祝いを贈る相手が夫婦共通の知り合いであれば、差出人の名前は夫婦連名で記載するのが一般的です。
ただ、夫婦どちらか一方の知り合いの場合は、どちらか一人の名前を代表として記載するといいでしょう。

文面には、出産祝いの感謝の気持ちをはじめ、生まれた子供や、自分たちの近況についての内容を盛り込むのが一般的です。
ただ、生まれた子供がどんなに可愛らしくても、子どもが生まれた喜びを前面に押し出すと不快に感じる人がいるかもしれません。
子どもが生まれた喜びを共有したい気持ちもあるかもしれませんが、できる限り周囲に配慮した文面にすることが大切です。

また、出産祝いのお礼とは関係ないことをダラダラ書くことは避けましょう。
関係ないことを書いてしまうと、近況報告がメインでお礼がついでだと誤解を生む可能性があるので注意が必要です。
内祝いのお礼状は、感謝の気持ちを伝えることが目的であることを忘れてはいけません。

お礼状は、相手が自分のことを気にかけてくれたことへの感謝の気持ちを表すためのものです。
そのため、文面では謙虚な姿勢でお礼を述べることが大切だと言えます。
相手との関係性によって内容も変える必要がありますが、日頃の感謝を伝える良い機会ととらえて素直な気持ちを伝えるといいでしょう。

後からお祝いをいただいた方への返礼のタイミング

出産祝いは、通常産後1カ月頃までに贈られるのが通常です。
ただ、人によっては赤ちゃんの誕生を出産後に知ることもあるため、もっと後から出産祝いをもらうことがあります。
出産後1カ月以降に出産祝いをもらった場合は、その都度内祝いを贈ることが望ましいです。
内祝いを贈る時期は、出産祝いをもらってから、1カ月くらいまでを目安にしておいて、それ以降にもらった場合は、その都度、できるだけ早く贈るようにしましょう。

また、11月~12月にかけての出産の場合、内祝いを先方に贈るのは年末年始に重なる可能性があるため、忙しい年末年始に内祝いを贈るのは、逆に失礼なのではないかと考える人も多いのではないでしょうか。
実は、年末年始に贈ったとしても、失礼には当たらないので安心しましょう。
ただ、長期休暇で家を留守にする家庭も増えるため、内祝いの贈る日を事前に連絡することがおすすめです。

出産祝いをもらった相手から、内祝いはいらないと言われることがあります。
これは、社交辞令で言っている場合もあるので、慎重に対応する必要がありますが、お返しの品を贈っておくことが無難でしょう。
内祝いは品物を贈ることが重要なのではなく、感謝の気持ちを品物で表しているに過ぎません。
出産祝いを受け取ったのであれば、内祝いでお返しする気持ちが大切です。
ただ、自分の両親や親戚など親しい間柄であれば、お礼状のみで済ませてもいいでしょう。

無事に出産が終わって退院する際、お世話になった担当医や看護師さんにお礼の気持ちとして、内祝いを贈りたいと考える人も多いでしょう。
しかし、基本的には医師や看護師へのお礼は不要と覚えておきましょう。
特に病院によっては、金品の授受を全面的に禁止している場合もあるため、注意しなければいけません。
ただ、どうしてもお礼がしたいのであれば、みんなで食べられるような菓子折りなどを贈るといいでしょう。
基本的に、お礼の品物を贈る際は、お菓子であっても事前に確認することをおすすめします。

出産と先方の弔事が重なってしまったときのマナー

内祝いを贈る相手に弔事があった場合、お祝い事に関連するお返しを贈っていいのか悩む人も多いです。
特に弔事は先方にとって繊細な時期になるので、決して粗相が無いように注意を払う必要があります。
通常は、出産してから1~2カ月後までにお返しを贈ることが目安とされていますが、相手に弔事があった場合、いつまでに贈ることが望ましいのでしょうか。

弔事があった相手にお返しを贈る際に正式なルールはありませんが、相手が弔事である以上、準備に追われて忙しいだけでなく、心に余裕がないことが予想されます。
そのため、弔事がひと段落して、気持ちも落ち着いた四十九日が終わるころに内祝いを贈ることが望ましいでしょう。

その場合の内祝いの水引きは、通常どおりの紅白蝶結びで問題ありません。
しかし、通常、出産内祝いののし紙には「内祝」と書きますが、弔事があった相手に対して「祝」を使用することはマナー違反です。
のし紙には、お礼の意味を込めて「御礼」と書きましょう。

また、弔事があった相手に贈る品物には、十分に配慮しなければいけません。
内祝いとして相応しくないものとして、不幸を連想してしまうものがあります。
たとえば、弔事で出される緑茶、苦や死を関連づける櫛、ご遺体の顔にかける際に使われる白いハンカチなどが挙げられます。

内祝いの品物は、年々選択肢の幅も広がり自由度を増していますが、弔事の相手に贈る際は相手を傷つけないように細心の注意を払う必要があります。
さらに、贈らないほうがいいとされる品物は地域によって異なり、個人の考えやそのときの心情もさまざまです。
夫婦との間柄にもよりますが、お返しを贈る相手によって、臨機応変に対応することが望ましいでしょう。

さらに、お返しの品と一緒にお礼状を贈る場合は、出産の喜びは出来るだけ控えて、お礼の気持ちを前面に出すような内容にすることが大切です。
また、重なるイメージがタブーとされる弔事では、手紙の枚数を必ず一枚までにおさめましょう。
縁起が悪いとされる忌み言葉にも十分に注意しなければいけません。

内祝いの金額はお祝いの半分から3分の1までに

出産内祝いの金額は、お祝いにもらった品物の半額程度を目安するのが適切です。
出産祝いをもらった人数が少数であれば、それぞれの金額に合わせて内祝いを用意するのもいいでしょう。
しかし、人数が多くなると、個々に用意するのは難しいため、もらった品物の金額に関係なく、一律で内祝いを準備してもいいでしょう。

また、親類であれば、高額の出産祝いをもらう場合もあります。
その際は、3分の1の金額を目安に内祝いの品を決めましょう。
内祝いの金額が高過ぎると、相手に気を使わせてしまう恐れがあるため注意が必要です。
贈る相手との関係性や地域の習慣など、状況に応じて対応することが望ましいと言えます。

職場や友人など連名で出産祝いをもらう場合があります。
お返しに贈る内祝いは、個別に渡せるように品物を用意するか、まとめて贈るか悩む人も多いでしょう。
実際に正式なルールはありません。
職場や友人との関係性にもよるので、臨機応変に対応するのが望ましいでしょう。
ただ、大人数の場合は、個別に用意するのが大変なので、まとめて贈ることをおすすめします。

内祝いを贈る品物は数多くあるため、どれを贈ればいいのか悩む人は多いのではないでしょうか。
基本的には、自分がもらって嬉しいと思えるものを選べば、間違いないでしょう。
相手との関係性や立場などにもよりますが、タオルや石鹸、洗剤などの消耗品は喜ばれる傾向にあります。
決してひとつひとつの値段が高いわけではないので、手軽に贈ることができます。

内祝いに贈る品物が決まらない場合は、贈る相手がカタログの中から好きなものを選べるカタログギフトを利用することがおすすめです。
カタログにあるもので限定されますが、食品や雑貨商品など贈る相手に選択肢が増えるので、選べる楽しさも味わえます。
また、相手が好きなものを選べるため、贈ったものの実際に使ってもらえなかったなど、心配する必要は無くなります。

また、内井祝いのお返しに商品券を贈る選択肢もあります。
現金まで露骨でないものの、商品券を渡すのは失礼なのではないかと考える人も多いでしょう。
しかし、お返しとして、商品券を贈ることは失礼ではありません。
現金のように使える商品券は、好きなときに好きなものを購入できるメリットがあります。
しかし、ここで気をつけなければいけない点は、上司や目上の人には、お返しに商品券を贈ることは避けましょう。
商品券は現金に近いものなので、「相手のふところ事情を気にかけて選んだ」と思われてしまう恐れがあり、無礼にあたる場合があります。
商品券を贈る際は、贈る相手を慎重に選びましょう。

内祝いの準備は産前からしておこう

出産内祝いは、赤ちゃんが生まれてから1から2カ月が目安になります。
また、内祝いの金額は、半分から3分の1程度にすることが望ましいです。
特に初めて出産する女性は、産むことで精一杯になるため、出産後の内祝いまで頭が回らないこともあります。
ただ、出産後は慌ただしくなるため、夫婦で協力しながら産前から内祝いの準備をしておくことがおすすめです。