お通夜やお葬式で、故人に対していただく御香典。御香典の金額は、相手との関係性によって幅広い金額を受け取ります。その中でも、3000円などの金額を頂く場合、香典袋に“お返し不要”と書かれていることも少なくありません。この記事では、3000円の御香典を頂いた時に、お返しする法が良いのかなど、頂いたときの対処法について解説していきます。
最終更新日：2023年9月5日
そもそも香典返しとは？
そもそも香典の香の字は、故人に対して先行や花を供えていたことを表します。
香典は、故人に対する供養の気持ちと残された家族に対してのお悔やみの気持ちが込められています。
そんな参列者から頂いた香典やお供え物への感謝を伝え、四十九日の法要を無事に終えたことを報告するために渡す返礼の品物を「香典返し」といいます。
香典返しは、地方によっては「満中陰志」と呼ばれることもあります。
満中陰志とは、仏教で使われる言葉で、故人が亡くなった日から四十九日の間を「中陰」と呼び、その期間が満ちて忌明けを迎えることが「満中陰」です。
故人の霊が忌明けを迎えて成仏したことに対して感謝の気持ちを表すことから、主に西日本の多くの地域で忌明けのことを「満中陰志」と呼びます。
香典返しの一般的な相場は？
香典返しの相場は、頂いた香典の半分～3分の1を贈るのが一般的です。
「半返し」という言葉があるように、お祝いに対する内祝いと同様、頂いた金額の半分の金額の品物を贈ります。
例えば、10000円の香典をもらった場合は5000円、1万円以上の場合は3分の1程度でも問題ないでしょう。
香典返しの相場や、香典のお金に関するマナーについては、以下の記事で詳しく説明しています。
3000円の香典はお返しは必要？
結論から言うと、3000円の香典を受け取った場合、香典返しとしてお返しをする場合は少ない傾向にあります。
最初に説明した通り、3000円の香典返しの場合、相場は1500円～1000円程度になります。
御香典を渡す側も、少ない金額だからと“お返しは不要”と伝える人も多いです。
お返しをしてしまうと、かえって相手に気を遣わせてしまう場合もあるので、十分配慮しましょう。
仮にお返しを選ぶ場合、1000円程度の小さいものになってしまうので、せっかく想いを寄せてくれた人に対して失礼なことをしてしまう可能性もあります。
かといって、御香典以上の品物を贈るのも失礼にあたる可能性も…。
以上のことから、香典返しをしないという人も多いようです。
3000円の香典をもらったら？
3000円の御香典をいただくケースは、おそらくあまり故人と深い関係の人ではないでしょう。
3000円の香典を受け取る際、「お返し不要」と言われる場合もあります。
ですが本当に贈らなくても良いものか…不安になってしまいますよね。
お返しは必要ない場合でも、相手に失礼にならないような対応をする必要があります。
香典返しをしない場合には、品物の代わりにお礼状を出すと良いでしょう。
お礼状は、香典返しの品物を郵送する際、品物とあわせて贈る場合も多く、四十九日を無事に終えたという報告も兼ねて贈ります。
以下の記事では、お礼状（挨拶状）の書き方や種類について解説しています。
書き方について解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
1000円程度でお返しする場合どんな品物を選べばいい？
お返し不要とはいえ、お礼状とあわせてちょっとしたものを贈りたい…という場合におすすめの品物を紹介します。
まずは、タオルセットです。
タオルセットはピンからキリまで価格帯も幅広いので、さまざまな用途のギフトに選ばれています。
中でも香典返しにおすすめなのが、落ち着いた色合いのタオルです。
このタオルセット、「今治かのん」は、可憐で清楚なカスミソウがふんわりと描かれています。
カスミソウは、感謝の気持ちを伝えるときに贈る花。
頂いた御香典に対してさり気なく感謝の気持ちを贈るのにはピッタリですよ。
タオルにさりげなく散りばめられたラメが、上品さを演出してくれます。
「あまり暗い気持ちで贈りたくない」という人におすすめです。
あとに残らないものを贈りたいという人には、シンプルなクッキーセットがおすすめです。
「神戸トラッドクッキー」は、素朴な味わいが魅力のクッキーセットです。
素材の味を十分楽しむことが出来るシンプルなクッキーが、個包装で入っています。
コーヒーや紅茶などとの相性もピッタリなので、若い人から年配の人まで喜んでくれるでしょう。
このお値段ですが、内容量が多いのも嬉しいポイントです。
相手に失礼のない対応を心がけよう
「お返しはいらないよ」と言われて受け取る御香典。
どうすればいいか悩んでしまいますよね。
そのままでもいいのか…少しでもお返しをするべきなのか、迷う人も多いでしょう。
贈らない場合でも贈る場合でも、間違いというわけではありません。
香典返しを贈る相手と故人との関係性などを十分考慮して、相手に失礼のない対応をしたいところですね。
故人に寄せてくれた想いを大切に、まっすぐと感謝の気持ちが伝わる方法でお返しをしましょう。
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