内祝いとお返しはどう違う?内祝いを贈るときに気をつけておくことは
2019/07/18

結婚や出産、子どもの入園・入学など、祝福の気持ちを込めて縁ある人たちがお祝いを贈ってくれます。そして、お祝いをくださった方に対しては、なにかしらお返しをするでしょう。赤ちゃんが生まれたときにお返しをする際は、内祝いの名目で贈るのが一般的ですが、実際のところ内祝いの意味を正しく理解できている人は少ないかもしれません。そこで、この記事では内祝いとはなにかについて、気をつけることも含めて解説します。

目次

内祝いとお返しの違い

なにかおめでたい出来事があったとき、親戚や友人など身近な人たちがそれぞれ贈り物をしてくれます。
相手が喜ぶような物を贈ることがあるほか、日本ではお祝いとしてお金を贈るのも一般的です。
どちらにしても、何かしらお祝いをもらったら相手にお返しを贈るという習慣があります。
お返しをするとき、のし紙には名前とともに名目も記載します。
たとえば、内祝いやお礼などです。

内祝いはおめでたいことがあってお祝いをしてくれた人に対して、お返しを贈るときに使います。
ただし、内祝いはもともとおめでたい出来事があったときに身内で祝い、その幸せを分かち合うために周囲にもおすそ分けをするという意味がありました。
つまり、自分の側におめでたいことがあったときにすおすそ分けとしてするものであり、お祝いをもらったか、もらっていないかにかかわらず贈ることがあります。
一方で、お礼やお返しはあくまでなにかお祝いをくれた方に対してお礼の気持ちを表すものです。
そのため、言葉のとおり、なにかをもらってからはじめてお返しの品を用意します。

内祝いはお祝いをもらっていなくても渡すことがあるものとはいえ、現代ではなにももらっていない人に贈ることは少なくなりました。
そのため、お祝いをもらった人にお返しをするという意味と同じような感覚で使っているケースが多くなっています。
もちろん、本来の意味どおり周囲の人にも幸せのおすそ分けをしたいという気持ちから、お祝いをいただいていない人にも内祝いを贈っても大丈夫です。
ただ、なにもお祝いをしていない人が内祝いを受け取った場合、お祝いをしなければならないと思ってしまう可能性があります。
催促しているようでかえって相手に気を遣わせてしまうことになるため、お祝いをもらっていない人に内祝いを贈ることは避けた方がいいかもしれません。
一般的には、お祝いをもらった人へのお返しという意味合いで内祝いを利用することが普通になっています。

内祝いのライフイベントと昔ながらの祝い方

内祝いは身内におめでたいことがあったときにするもので、実際に内祝いを贈るイベントとしては、結婚や出産、子どもの入園・入学などがあります。
また、家を新築したときやお店を開店したとき、病気や怪我から回復したときなども内祝いを贈るイベントです。

結婚内祝いは従来、夫婦の名前が入った品物を贈るのが一般的でした。
ただ、現代では結婚する夫婦の名前が入った品物はあまり贈られなくなっています。
披露宴に出席してくれた人の場合、披露宴で持って帰ってもらう引き出物が実質的に内祝いを兼ねているため、別に内祝いを渡す必要はありません。
引き出物でも一昔前は夫婦の名前入りの品物が用意されることもよくありました。
また、出産の内祝いでも赤ちゃんの名前を入れ、のしをつけた品物を贈ることが多かったのです。

名前を入れた品物を贈るということには、新たに夫婦となった2人をお披露目するという意味や、新しい家族になった赤ちゃんの名前をお知らせして覚えてもらうという目的があります。
出産内祝いでは赤ちゃんが生まれた報告を兼ねて、紅白のおもちや赤飯などを親戚やご近所に配るという風習もありました。
ただ、結婚内祝いや出産内祝いなどについては、地域によってかなり違いもあり、ほかにはないその地域ならではの風習も日本各地には多くなっています。

家を新築してお祝いをもらったときも、内祝いを考えるべきイベントです。
ただし、新築の内祝いでは、必ずしもなにか品物を贈らなければならないというわけではありません。
品物を贈る代わりに家に招くことでお返しにすることもできます。
お祝いをくれた人を新居に招いて簡単なお食事会を開き、新居のお披露目をすることが昔ながらの祝い方でした。
お店を開店したときの場合も、お店に招待したり、お披露目のパーティーに来てもらったりすることがお返しになります。

入園や入学祝いをもらったときは、のしに子どもの名前を書いて品物を贈るのが一般的です。
また、病気や怪我などでお見舞いをもらった場合も、快気祝いや快気内祝いとして品物を贈ります。
入園や入学祝いをくれる人は、家族と同じように子どもの成長を楽しみにしてくれていることも多いでしょう。
そのため、入園や入学祝いをもらったときの内祝いを贈るときは、保育園や幼稚園、小学校に入学するようになるまで元気に育ったことを報告します。
また、病気や怪我をしたときにお見舞いをくれた人は、病気や怪我の具合を心配してくれているはずです。
ですから、快気内祝いを贈るとともに、心配してくださった方々に回復したことをお知らせします。

内祝いで気をつける4つのポイント

お祝いは相手の幸せを喜んで贈るものです。
そのため、お祝いを贈った方としては純粋に相手の幸せを喜び、相手からのお返しなど期待していないかもしれません。
ただし、だからといって基本的にいただきっぱなしはいけません。
喜ばしい出来事のおすそ分けという意味がもともとの内祝いであっても、一般的にはお返しとして考えられていることもあります。
また、自分や身内に起こったおめでたいことを祝ってくれた人に対して、お礼の気持ちを表すことも大切です。

内祝いを実際に贈るときは、ほかにも押さえておかなければいけない基本的なマナーがあります。
本来の意味とは違い、一般的には内祝いをお返しという意味合いで贈ることが多くなりました。
しかし、内祝いを贈る際にお返しということを明言することはしないのがマナーとされています。
実際には、それほど違いを気にしない人も多いかもしれません。
ただ、お返しといわれると、ただ単に渡したものに対してお返しをしただけ、という感謝の気持ちが薄いように感じる人もいる可能性があります。
また、マナーを知らない教養のない人だというレッテルを貼られてしまう懸念もあるため、必ずお返しではなく内祝いとして贈るようにしましょう。

内祝いで気を付けるポイントとしては、なにを贈るかということも大切です。
従来に比べると形式張った決まりがあるわけではなく、厳格なルールに縛られずに品物を選ぶことができるようになりました。
それでも人生の節目にかかわるお祝い事として、最低限のマナーはわきまえて贈る物を選ぶ必要があります。
贈る物によっては相手に不快な思いをさせてしまうことがあるからです。
たとえば、文房具を贈るということは、相手に勉強や仕事を頑張れという意味に捉えられかねません。
そのため、目上の人や上司などには文房具などの実用品を贈らないというのがマナーです。
また、生活に困っているということをイメージしやすい衣類なども避けた方がいいアイテムです。

内祝いとして現金や商品券を贈るということも可能です。
ただし、その際も贈り方には気をつけなければいけないポイントがあります。
出産内祝いに限ったことではありませんが、お祝い事に関するときは新札を使うのがマナーであるため用意しておきましょう。
また、紙幣にしろ商品券にしろ、4枚や9枚など縁起の悪いとされる枚数は避けることがマナーだといわれています。
内祝いとして用意するときは、1枚か3枚にすることが一般的です。

人気の内祝いのアイテム5つ

従来のように形式張ったものとは異なり、内祝いとしてさまざまなアイテムが贈られるようになりました。
人気の内祝い品として、たとえばお菓子の詰め合わせやお菓子以外の食べ物、フェイスタオルやキッチン用品などの日用品があります。
また、商品券・ギフトカードやカタログギフトも人気のアイテムです。
昔は赤飯や紅白のおもちのような縁起物といわれるものを贈ることが一般的でした。
しかし、特に縁起物かどうかにこだわることがなくなり、受け取った人が喜んでくれるようなお菓子の詰め合わせを贈ることが普通になってきています。
また、お菓子以外の食べ物も内祝い品として送られることが多くなっています。

食べ物以外には、フェイスタオルやキッチン用品などの日用品も内祝い品として多く贈られています。
同じフェイスタオルでも高級感のあるものやオーガニックコットンを使用したこだわりのものなど、選べる品物は多彩です。
さらに、グラスや食器などのテーブルウェアなども内祝い品として適しています。
ほかにも、受け取る人が使いやすい商品券やギフトカードも内祝い品として選ばれるアイテムのひとつです。
商品券やギフトカードの場合、受け取った人が自分の欲しいものを購入する際に自由に使ってもらうことができます。
そして、カタログギフトも選ばれることが多くなった内祝い品のひとつです。

内祝い品になにを選ぶかは贈る相手によって変わってくることもあります。
お菓子の詰め合わせやお菓子以外の食べ物を贈る場合、相手の好みに合うものである必要があるでしょう。
たとえば、いくら自分が美味しいと思っていても、甘い物が苦手な人にスイーツを贈るのは控えた方がいいでしょう。
また、一人暮らしでシンプルな生活をしている人に、グラスや食器のセットを贈っても使わない、置き場所もないという可能性もあります。
さらに、日用品などを送る際、年配の人の場合は、いかにも若い人が好きそうなデザインや色のアイテムを贈っても、使いにくいと感じることもあるのです。

内祝い品を選ぶときは、全員に好みを選ばない同じものを贈ることもできます。
しかし、余裕があるならば、相手の好みに合わせて違う品物を選んでもかまいません。
好きなお菓子や食べ物の好みが分かっている場合は、喜んでくれそうなものや、食べたいといっていたものを贈ると喜ばれるはずです。
日用品の場合も好みや欲しいものがあらかじめわかっている人には、使ってくれそうなものを選ぶといいでしょう。
ただし、親戚や友人、ママ友、会社の同僚など、横のつながりがある人たちに内祝いを贈る場合は注意が必要です。
人によって違う物を贈ると「あの人だけ特別扱いしている」「差を付けられた」など、思わぬところでしこりを生んでしまうことがあるかもしれません。
そのため、同じグループに属する人には同じものを選ぶ方がいいこともあります。

内祝いを贈るときの表書きやのしはどうする?

お祝いや内祝いを贈るときにも、知っておかなければいけない基本的なルールがあります。
ただお祝いをもらったことに対して感謝の心が伝わればいいじゃないかと考える人もいるかもしれませんが、社会人としてはしっかりマナーを押さえておきたいところです。
お祝いや内祝いなど、贈り物をするとき、日本では古くからのしをかけるという風習があります。
しかも、のしには内のしと外のしの2つの方法があり、どちらにすればいいのかわからないという人もいるでしょう。

内のしは品物に直接のしをかけてその上から包装紙で包み、外のしの場合は包装紙で包んだ上からのしをかけます。
外のしの場合は一目見てなにが目的の贈り物かがわかり、結婚祝いや出産祝いを直接渡すときに使われることが多い方法です。
ただし、内のしと外のしの使い分けは曖昧であるほか、地域や状況によって違うこともあり、明確な決まりはありません。
しかし、出産内祝いを含む内祝いは大々的に祝うというよりは、幸せのおすそ分けやお返しという意味合いが強く、控えめなものだといえます。
そのため、内のしで贈るのが一般的で、特に宅急便を使って贈る場合は破損をさけるためにも内のしにしたほうが無難です。

お祝い用のし紙には紅白の水引が描かれており、蝶々結びと結び切りという2つのタイプがあります。
一度きりのお祝いがいい結婚や病気から回復した快気内祝いの場合は、ほどけない結び切りの水引を使うのがマナーです。
一方で、出産内祝いのように何度あっても喜ばしいことに対しては、簡単にほどくことができる蝶々結びの水引を使います。
そして、表書きは水引の上に「内祝い」、下には赤ちゃんの名前を書きます。
名前に関しては日本語の場合、同じ漢字でも読み方が異なったり、読み方がわからなかったりすることもあるでしょう。
そのため、ふりがなをふっておけば間違えられる可能性がなくなり、相手に対しても親切です。

なぜ人気?内祝いにカタログギフトが選ばれる理由

内祝いに贈る物として人気のアイテムを5つ紹介しました。
そのなかでも、カタログギフトは広く支持されています。
カタログギフトの大きなメリットは受け取った人が自分で好きな物を選べるという点です。
送り主が内祝い品を選ぶと、どうしても送り主の好みが出てしまうこともあるでしょう。
それが受け取る人の好みに合うとは限りません。
送り主の趣味が出るものは敬遠される傾向もあり、内祝い品としてカタログギフトが選ばれることも多いのです。

カタログギフトが贈られてくると、なにを選ぼうかと考える楽しみがあります。
また、カタログギフトを見ながら家族の会話がはずむこともあるでしょう。
もし、品物をなににしようか迷ったときや、失礼になるものを贈ってしまわないか心配だという場合は、カタログギフトを内祝い品に選ぶのもひとつの方法です。

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内祝いの目的は感謝の気持ちを伝えること

内祝いを贈るとき、選ぶのにふさわしくないアイテムがあったり、贈り方に気をつけなければいけないことがあったりなど、マナーとして知っておくべきことはあります。
ただ、内祝いもお返しも、おめでたいことがあったときにお祝いをくれた相手に対し、感謝の気持ちを伝えることが大切です。
基本的なマナーを踏まえておけば、あとはあまり難しく考えすぎずに内祝いの品を選んでみてはいかがでしょうか。